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2019年10月

ズールーのビーズワーク

今回は南アフリカズールーのビーズワークのお品です。 ・ダンスの時に持つ棒(もとはハンティングのこん棒だったみたいです、男性も踊るとき持ってたりします。) ・ビーズの母子人形 (用途はわからないのですが、同じタイプが本にありました。) 小粒ビーズがキッチリ編んであります、素晴らしいビーズワークです。 お人形はフリフリのスカート、最大限に省略された腕、子供を負ぶった姿、なんとも可愛いです。 online shop はこちら   ズールーの伝統的なダンスで、棒を持って踊っている動画がありましたので、よかったら参考にまでに。 女の子達も、ビーズの衣装も、踊りもかわいいです。 因みに、zuluの女の子の伝統的なダンス動画はSNS上で削除されがちだったようで、それに対して抗議の声もあるみたいです。 ””このダンスはセクシャルなアピールではなく、伝統的な文化で健康的なダンス””と言っており、動画を見ていると楽しそうですし本当にそんな感じがします。     3:50くらいからダンスが出てきます。↓ 8:00くらいからチャイニーズカンフーが披露されてます。(アフリカでの中国の影響力はすごいですね。まあでも、迫力ある踊りで盛り上がってます。)  

ドゴンの神話と民具①

マリ ドゴンの穀物倉庫の扉には、ドゴンの神話にまつわるモチーフが彫刻されているものがあります。 ドゴンの神話では、穀物は人間が生まれる源のようになっていて関係が深いです。 こちらの穀物庫の扉は新しく作られているものですが、 人間や、大地(胸)、カナガ仮面(シギの祭りのシンボル・創造神アンマを表す)などの神話に出てくるモチーフが彫られています。 ざっくりしたドゴン神話のストーリーをみてみると、 ドゴン族の神話は口述で限られた人だけに伝えられ、血縁集団や地域ごとに伝えられる内容も結構異なっているそうです。 そんな千差万別あるドゴン神話ですが、どの話にも共通する内容が次の内容だそうです。 ①創造神アンマによるこの世のはじまり ②最初の意思持つ存在ユルグ(キツネ)の誕生 ③ユルグ(キツネ)と自らを生み出した大地との交わり ④その大地から生まれた双子のノンモ ⑤アンマによる四組八人の人間の創造 ⑥天上から八種類の穀物をもって、地上に下りる人間たち ⑦人間が穀物を育てることで浄化されていく大地     ①~④あたりのストーリーのかわいいアニメーションがあったので、よかったら見てみてください。     因みに、薬いれはこんな彫刻です。 よく見ると、ワニはトグナのマーク横にした感じもみえるような、、   online shopはこちら  

ティンガティンガ絵画

こちらは作者不明のティンガティンガのペイントです。   作家ものではありませんが、派手過ぎず地味すぎず、鳥のバランスも良い感じです。 使っている色は同系色ですが、クリアーな線と、塗料のハッキリした色ノリもあり、アフリカらしい力強さもあります。     ティンガティンガは1968年、エドワード・サイディ・ティンガティンガによって始まった絵画です。 タンザニアの田舎で生まれ育った彼は、当時の首都ダルエスサラームに来た時に、お金がかからずに描ける自転車塗料のペンキと建築用合板を使って、その子ども時代の思い出や身近な風景などを外国人に売るために描きました。 E・S・ティンガティンガは1974年に不慮の自己にあい亡くなりました。絵画を描いた期間は約4年だけです。 またその期間、自分の商業的成功(そのやり方)を独占するのではなく、描きたいという身近な人に、絵の描き方の手ほどきをしました。彼がなくなった後、色々なスタイルに派生しながらも、ティンガティンガの絵の大きな特徴は今も継承されています。 ティンガティンガの絵は、富や名声も皆で分け合う、おおらかな助け合いの精神から生まれたがタンザニアのフォークアートな気がしています。

マリの泥染め布の小話

マリの泥染め布はバマコの北東200㎞くらいののセグーという町で多く作られています。 18世紀初頭に勃興したバンバラ王国(セグー王国)主都だった町で、今はのどかでゆったりした感じの町です。 ニジェール川沿いのこの町では、泥染布の工房が幾つもあります。 ここで泥染めに使われる泥は、ニジェール川の川底のきめ細かい良質な泥が使われます。 セグーに行った時、朝川沿いを散歩していたら、土を陸揚げしている船が何隻もありました。 これが泥染めの泥なのか?土っぽいけど。(違う気もしますが、、) ニジェール川は西アフリカを通る大河で川沿いに町はいくつもありますが、他ではあまり聞かないので、ここの泥はよいのだろうか? 聞いたのですがよくわからなくて、まだ妄想段階、今度行った時聞いてみます。   セグー 朝のニジェール川沿い、土の陸揚げ風景。   セグー 朝のニジェール川沿いの風景、聞いてみたがよくわからなかったときのこと。(音がでます)     online shopoはこちら     泥染め布の作る工程・柄の意味などは、はほかのサイトに結構詳しく掲載されているのでご興味ある方はどうぞ。 こちら      

トゥアレグ族がつくるアクセサリー

  こちらはニジェールのトゥアレグ族が伝統的なデザインや技術を生かして作っているピアスです。 黒檀とシルバーで作られるアクセサリーは、けずり、やすり、彫り、磨くをすべて手作業で行う工程です。 炎天下の土の上で作る姿は、思わず見入ってしまいました。   ここで彫り柄の話を少し。 ここのアクセサリーに多く彫られている、 /////////線を斜めに引く柄 ////// は砂漠の砂紋の象徴で、砂漠での砂の動きは進むべき方向の重要な道しるべだそうです。 △△△△ 三角のモチーフ △△△は、ピラミッドを表しているそうで、この中にも一つあるハートみたい柄も、ピラミッドを表してるといってました。 ((((( 弧の線 )))))) は食品を入れる木製のボウルを表しているそうです。   トゥアレグ族が作るアクセサリーは何かを大きな力を表すのではなく、 古来より自分たちの生活に欠かせないなものとシンプルに真摯に向き合い、それを極端なまでに抽象化し、研ぎ澄ましたデザインに落とし込んだ美しいアクセサリーです。 online shop はこちら

西アフリカ コーランボード

こちらはトーゴのコーランボード、コーランをアラビア語で書いて暗記する板です。 一説ごとに暗記し、覚えたら新しい説に書き直すことを繰り返し、薄く文字のあとが残っている板です。   西アフリカはいろいろな宗教や伝統的な信仰が多様にある地域ですが、ムスリムの人口もとても多い地域です。 5年前くらい前の、NHKスペシャル ”アフリカ 21世紀”で、西アフリカのイスラム世界が取り上げられていました。 コーランボードがどのように使われているか、どういう社会的な背景があるのか、マリとセネガルの事例が取り上げられていてとても分かりやすいです。 その動画がyoutubeにアップされていたので、ご興味あればぜひご覧ください。(50分弱あります) (セネガルの大統領も交代していたりと、現在の状況はいろいろ変化していると思いますが、ざっと把握する感じでご覧ください。) YouTube動画へのリンクはこちら   また今は、セネガルのイスラム教団の実態を児童労働などの人権侵害として訴える報告も多いです。 立場や状況が違えば考え方も違う、そんな話まで広がるアフリカのコーランボードです。 Newsweek日本語版への記事へのリンクはこちら     右:h 28cm  ハンドル 6cm 左:h 26cm  ハンドル 7.5cm オンラインショップへのリンクはこちら