ガーナの巡回移動ビデオ映画館の、ペイント映画ポスター
1980~2000年頃、ガーナではビデオレコーダーによる小さな映画館が、地域から地域に移動して上映されました。
映画カセット、テレビ、ビデオデッキなどを積んだ、移動式映画館の宣伝ポスターがこちらです。
このポスターはハリウッドやノリウッド(ナイジェリア映画)の宣伝のために、アーティストや看板ペインターによって描かれています。
ポスターは、いろいろな町を巡回するので、折りたためて、雨風にも負けない丈夫な素材で、安価な小麦粉の袋をリサイクルしたものに描かれました。
また、ポスターは映画の宣伝目的だけでなく、ペインターたちのアピールの場でもあったようで、映画のテーマにアーティストならではの絶妙なアレンジが加えられています。
カラフルで個性のあるペイントポスターはガーナ人の心を掴んでお客さん受けがとても良かったらしく、通常の映画宣伝用印刷ポスターよりはるかに集客効果があったようです。
確かに、どんな映画なのか逆に見たくなる迫力とユーモアのある絵が多い感じがします。
絵自体もとても迫力のあってとても面白いのですが、
リアクションの大きめアフリカの人たちが、ギャーギャー笑ったり騒いだりしながら、みんなで楽しんで映画を観ていたのかなぁと想像もしてしまう魅力的なポスターです。